「・・・・・・・・・・・・そんな・・・はず」

「では、試してみませんか・・?」


クスっとラクスは不気味に笑う。


「・・『邪の力』を・・・・・?」

「世界が滅んでも私は構いませんし?試してみましょう」

「・・・・・・・・・そうですね。ラクス様」
































第35話 それでも強く生きるから。だから僕を認めて欲しい








































「イーヴルの力?」


不思議そうな顔でキラはアスランを見る。


「ああ。君にその力があると、言われてきたんだ」

「イーヴルの力…そんなの、僕にあるわけないじゃん」

「まあ・・・そうだろうけども」


”イーヴルの力”

強き力を生まれつき持っている人もいれば、

手術をしてその力を持つものもいる。

その力は悪しき力で、一つ大陸を沈めた事もあると聞く。


「・・・・・・・・・・イーヴルの・・・力・・・・か」


その力を持つものはまだ発見されていないと聞く。

どうやってその力を持っているのかどうかは皆知らない。


「・・・それは・・・どんな風に使えるの?」

「それはわからない」

「ちょっと、二人良い雰囲気っぽいですけどねぇ・・・・私の事無視しないでくれる!?」


ミリアリアのご登場のようだ。


「ミ・・・ミリ!?」

「だーれも中いれてくれないし、待っていたら忘れられているし!ヒロインの私に失礼じゃないの?」

「ミリアリアってヒロインだったの・・?」

「そうじゃないけど。……でも、忘れられてるのかと思った」


ミリアリアは一瞬悲しそうな顔でキラを見る。

lキラはおどおどした表情でミリアリアを見た。


「俺たちは忘れないから安心してくれ、ミリアリア」

「・・・・・良かった。全部思い出してくれたんだ」


ミリアリアは安心した表情でアスランをみた。

今まで忘れていたのはアスランだった・・。

記憶が戻った後のアスランに会うのは久々でミリアリアは少々緊張しているみたいだ。


「私ね、アスランに会えてよかったと思っているの」

「………今?」

「うん。聞きたいことがあったんだけど今は忙しそうだよね?一体何があっているの?」

「…………」


口を閉じてしまうキラとアスラン。


「ま、大体予想は出来てるけどね」


くすっと苦笑するミリアリア。


「解っちゃったんだ。私」

「何を?」


キラは不思議そうな表情でミリアリアを見る。


「キラとアスランの……兄弟の事、とか」

「僕とアスランの兄弟ってどういう事?」



  ばんっっ



良い瞬間にヒダカが入ってくる。


「貴様・・・ソレを何処で知った?」


ヒダカはミリアリアに言う。


「何処って…何処でもないよ。なんとなく、解ったんです。全部」


ミリアリアは真剣な表情でヒダカに言う。


「何を解ったの?……ミリー?」

「…ヒダカ…さん、って言いましたっけ?……どうして、何も教えないんですか?」

「何故それをなんとなく解る!全て秘密にはずなのに・・!」

「私これでも頭良いんです♪黙られている方は辛いんですよ?ヒダカさん」


ミリアリアは真剣な表情でヒダカをじっと見る。


「私、全部知ってるんです。……だから」

「その事は何も言うな!!!行くぞ、ニコル!」

「はっ」


ニコルとヒダカは去っていく・・・。

ミリアリアはケロっとした表情でキラとアスランを見る。


「ねぇねぇ、それよりも、今どういう状態なのか教えて欲しいんだけど?」


ミリアリアは不思議そうな感じでアスランを見る。


「………クラインが責めてくれば…戦う……そんな状況だ」

「クラインが?……そんなの無理でしょう?」

「?…どういうことだ?」

「だって…ニュースでクラインという組織は解散したって言ってたもの」

「「・・・・・え!?」」


キラとアスランは顔を見合わせる。

まさか、クラインがそんな事をするわけはないと。


「だから、安心して。きっと、来ないよ」

「嘘だよ!絶対来るよ・・・・・!!!」

「あら。それは失敬ですわね?キラ・ヒダカ。アスラン・ザラ」


ミリアリアの後ろにピンクの髪をした少女が立っている。


「ラク・・・・・・・・・・・!?」


アスランは驚いた表情を隠せないでいた。


「あら、失礼ですわ。私に対して何か?」


ニコニコと笑顔を絶やさずにラクスはアスランに近づく。


「アスランに近寄らないで・・!」


キラは言う。


「私、少々確かめたい事がありますのよ?その用事がすんだら、終わりますわ」

「・・・・・・・何」


キラはじっとラクスを見る。


「キラ・ヒダカにイーヴルの力はないのですよね?」

「・・・・・・・・・・・・・そう、言われた」

「では、貴方は?アスラン・ザラ」

「俺にあるわけないだろう」


アスランはさらっとかえす。


「・・・・・そう。ないのですか・・・・では何故ヒダカは今まで騙していたんですの?貴方を」

「どういうことだ?」


アスランは不思議そうな表情でラクスを見た。

ラクスはクスクスと笑う。


「だってそうでしょう?そんな力ないキラにあると言って・・・『守る』なんてありえませんもの」

「だから・・・どういうっ」

「貴方にその力があって、ヒダカが隠してきたとしたらどうなんですの?」

「・・・・・・・・・・・っ!」


なんの話だと言わんばかりの表情。

だが、ラクスはそのまま、続けようとする――――……。


「まだ、知りたいですか?知らない真実を」

「・・・・・・・・・・・なんにも知らないの?二人とも」


ミリアリアは驚いた表情で二人を見た…。

ミリアリアはどうして、全てを知ったのか…。

イーヴルの力の真実とは…。

ラクスが言いたいこととは一体……?


「――――…なんで………?」












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    あ      と      が     き
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久々に書けました種小説!!!!!
最近は文章といっても台本しか書いてなくて(笑)
Moon Voice第35話。少し増量してみたり。
いや、本来はこのぐらい書かねばなのにつきて書いてないだけです。
いろいろ進めよう!もう!って感じでこんな話に。
次回はどうするか現在検討中。。。
ミリーを忘れていたのは私だったりしちゃいます(汗)
何はともあれ、見てくださる人がいるということは、
本当に嬉しいです〜〜〜><;
(以下、5月1日追記)
サブタイトルきづいてくれましたかね?(笑)
ま、何時もそんなんだから気にとめてないと思われますが続いています。
第32話 今も悲しい瞳の中に存在する闇があり
第33話 切なく涙を流す日には光さし
第34話 そして全てを襲う雨が目の前に
第35話 それでも強く生きるから。だから僕を認めて欲しい
繋げるとこうなります。
今も悲しい瞳の中に存在する闇があり、切なく涙を流す日には光さし、
そして全てを襲う雨が目の前に。それでも強く生きるから。だから僕を認めて欲しい
ではでは。

         04年4月30日  星凪聖夜 拝
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